京都のAIコンサル会社の選び方|開発会社との違いと相談の進め方

「AIを使って何かしたいが、開発を頼む前に、まず何をどう進めればよいか整理してほしい」。京都の中小・中堅企業のDX推進・情シス担当者から、こうした相談が増えています。開発会社に直接声をかけると、特定の技術やサービスを前提とした提案になり、自社にとって本当に必要な打ち手かどうかを見極める工程が抜け落ちることがあります。そこで役割を果たすのが、開発の前段階で課題整理や進め方の設計に伴走するAIコンサルティング会社です。本記事では、京都でAIコンサルティング会社を探している方に向けて、開発会社との役割の違い、コンサル会社を選ぶ基準、相談前に自社で決めておくべきこと、費用の考え方までを整理しました。

結論:京都でAIコンサル会社を選ぶ際は、実装まで担える体制があるか・類似業種の支援実績を具体的に語れるか・特定ツールありきでないか・現場ヒアリングを重視しているか・情報管理の方針を自ら説明できるか・進め方と成果物が明確かの6点を確認してください。

要件がまだ固まっていないならコンサル型の支援、作りたいものが決まっているなら開発会社が候補です。

この記事でわかること

  • 「AI開発会社」と「AIコンサルティング会社」の役割の違い
  • 自社にはどちらが必要かを見極める考え方
  • 京都でAIコンサル会社を選ぶ6つの基準
  • 相談前に自社で決めておくべき3つのこと
  • 京都・関西での支援事例と費用の考え方、よくある質問

この記事の信頼性:本記事は、京都市左京区(百万遍)に拠点を置く株式会社ノーコードソリューションズが執筆しています。AI導入前の課題整理・構想設計から受託開発・人材研修・業務自動化まで、上流と実装の両方を手がけてきた実務経験に基づく内容です。製造業・一般社団法人・上場企業など、業種も規模も異なる組織を支援してきました。支援実績の一覧はこちら

目次

京都でAIコンサル会社への相談が増えている理由

背景には、生成AIの選択肢が急速に増えたことがあります。チャット型AI、社内文書を検索して回答を生成するAI(RAG:Retrieval-Augmented Generation)、指示に沿って検索・文書作成・外部ツール操作を組み合わせるAIエージェントなど、できることが広がりました。一方で、自社のどの課題にどの手段が合うのかを、社内だけで見極めるのが難しくなっています

京都は業種の幅が広く、AIの活かし方も業種ごとに異なります。たとえば製造業では図面や検査記録の検索、伝統産業では職人の技能記録や海外向け商品説明、観光・宿泊業では多言語の問い合わせ対応や繁閑差への備え、大学発ベンチャーでは研究データの管理と知財への配慮が求められます。社内にAI専門の人材がいない中小・中堅企業では、情報収集の段階で検討が止まることがあります。

もう一つの背景が、開発会社への相談だけでは解決しない課題があることです。開発会社は「作る」ことのプロですが、何を作るべきか、そもそも作る必要があるのかという上流の判断は本来別の工程です。ここを飛ばして開発だけを依頼すると、技術は動いても現場の課題が解決しない、という結果になりがちです。京都商工会議所や京都府よろず支援拠点への相談で方向性をつかむ方法もありますが、自社の業務に踏み込んだ整理にはコンサルティング会社の伴走が有効です。会社選び全般の考え方は、京都でAI導入・開発を依頼する会社の選び方の記事でも整理していますが、本記事では特に「コンサルティング」という上流工程に絞って解説します。

この工程を飛ばすと

課題整理をせずに開発だけを進めると、要件が途中で二転三転し、追加費用がかさむことがあります。完成したシステムを現場が使いこなせず、投資だけが残るリスクもあります。開発前に、対象業務・利用者・現状の作業時間・扱うデータ・検証時の評価指標を整理しておくと、要件変更や手戻りを抑えやすくなります。


AIコンサル会社とAI開発会社の違いは? 自社にはどちらが必要か

名称ではなく「どの工程を契約範囲に含むか」で判断します。AI開発会社でも業務分析から担う会社もあれば、コンサル会社でも実装を外部に委託する場合もあります。以下の比較表で、担う工程の違いを確認してください。

比較の観点 AIコンサルティング会社 AI開発会社
主な役割 課題整理・活用構想・進め方の設計 要件に基づくシステム・仕組みの構築
関わる時期 検討の初期段階(開発の前段) 方針が固まった後の実装段階
成果物 課題の整理・優先順位・実行計画 動くシステム・ツール・自動化の仕組み
向いている相談 「何から始めればよいか分からない」 「作りたいものは決まっている」
依頼のリスク 提案だけで終わり実装力を持たない会社がある 上流の整理なしに開発を進め手戻りが起きる会社がある

※上記は一般的な傾向です。実際には開発会社が業務分析から担う場合も、コンサル会社がPoC(小規模検証)や実装を担う場合もあります。会社名のカテゴリではなく、提案書と契約範囲で判断してください。

「作りたいものがまだ言語化できていない」段階なら、まずコンサル型の支援に相談するのが手戻りを減らす進め方です。逆に、対象業務や要件がすでに固まっているなら、開発会社に直接相談しても問題ありません。

自社にはどちらが合う? 判断フロー

要件がまだ固まっていない

「何から始めればよいか分からない」
「課題の優先順位を整理したい」

コンサル型の支援へ

作りたいものが決まっている

「仕様書・要件定義がある」
「対象業務と技術が絞れている」

開発会社へ直接相談

迷う場合は、両方を担える会社にまず相談すると状況に応じた進め方を提案してもらえます。

1社でカバーするか、分けて発注するか

コンサルティングと開発の両方を担える会社に依頼すると、背景説明のやり直しや引き継ぎのロスを避けられます。一方で、複数社に分けて発注する方が向く場面もあります。たとえば、社内に要件を整理できる担当者がいる場合、提案内容を第三者に検証してもらいたい場合、特定技術に強い開発会社を自社で指名したい場合です。中小企業向けAI開発会社の比較記事でも触れているとおり、上流から実装まで通して伴走できるかどうかは、会社選びの判断軸の一つです。


京都でAIコンサル会社を選ぶ基準は? 確認すべき6つのポイント

確認すべきは、実装体制・類似実績・ツール中立性・現場ヒアリング・情報管理・進め方の明確さの6点です。コンサルティングは成果物が形に残りにくいため、次の基準で候補を比較してください。

1

実装まで担える、または実装会社と密に連携しているか

提案だけで終わらず、その後の開発・導入まで見通した提案ができるかを確認します。実装経験のないコンサルの場合、予算・データ量・運用体制を考慮しない計画になることがあります。

2

業種・業務の実例を具体的に説明できるか

一般論の説明しかできない会社より、類似の業種や業務規模での支援実績を、守秘義務の範囲で具体的に語れる会社の方が、自社への当てはめが的確です。

3

特定ツール・特定技術ありきの提案になっていないか

「まずこのツールありき」で話が進む場合は要注意です。課題からスタートし、複数の選択肢を比較したうえで手段を選べる会社の方が、自社に合った結論にたどり着きやすくなります。

4

現場を巻き込んだヒアリングをしてくれるか

経営層だけでなく、実際に業務を担う現場へのヒアリングを重視しているかを確認してください。現場の実態を踏まえない構想は、後工程で「現場が使わない」という結果を招きやすくなります。

5

情報管理・セキュリティの方針を具体的に説明してくれるか

相談段階で自社の業務データや取引先情報に触れることもあります。生成AIを使う場合は特に、次の点を確認してください。

  • 入力データがAIモデルの学習に使われないか
  • データの保存期間とアクセス権限はどう管理されるか
  • 契約終了後にデータを削除する手順があるか
  • 成果物(プロンプト・ソースコード等)の知的財産権は誰に帰属するか

秘密保持契約、利用サービスの一覧、データの保存先、権限管理、削除手順を文書で提示できるかどうかが判断材料になります。

6

相談から結論までの進め方が明確か

初回相談の時点で、次に何を確認し、いつごろ方向性を示せるかの見通しを説明できるかを確認してください。「次のステップ」「確認に必要な情報」「想定スケジュール」が初回で提示されるなら、進め方が仕組み化されていると判断できます。

6つの基準 早見チャート

1. 実装体制

開発まで担えるか、連携先はあるか

2. 類似実績

同業種・同規模の支援事例を語れるか

3. ツール中立性

課題起点で複数の選択肢を比較できるか

4. 現場ヒアリング

経営層だけでなく現場の声を聞くか

5. 情報管理

NDA・データ管理・削除手順を文書で示せるか

6. 進め方の明確さ

初回で次のステップとスケジュールを示せるか

6基準の要点

特に重要なのは1と3です。実装を見通せない提案、特定ツールありきの提案は、後工程で行き詰まりやすい典型パターンです。人材育成の観点まで含めて相談したい場合は、京都で生成AI研修を頼むならもあわせてご覧ください。

京都でAIコンサル会社をお探しの方へ

課題整理から進め方の設計、その先の開発・定着支援までご相談いただけます。まずは資料のご確認、またはオンラインでのご相談からお気軽にどうぞ。


AIコンサル相談前に準備しておく資料のイメージ

初回相談までに何を準備すればよいか

解決したい課題の方向性、社内の関係者、予算とスケジュールの大枠の3点を整理しておくと、初回相談の密度が上がります。

1. 解決したい課題の当たりをつけておく

「AIで何かしたい」という段階でも構いませんが、「人手不足」「属人化」「対応の遅さ」など、困りごとの方向性だけは言語化しておくと、初回相談の密度が上がります。

2. 社内の関係者を最低限まとめておく

現場・情シス・経営層のうち、誰が意思決定に関わるかを事前に整理しておくと、コンサル側も適切な粒度で提案しやすくなります。関係者がばらばらのまま進めると、後で提案の練り直しが発生します。

3. 使える予算とスケジュールの大枠を持っておく

正確な金額は不要ですが、「まずは小さく試したい」「半年以内に一定の成果を示したい」といった大枠があると、コンサル側の提案の現実性が高まります。決裁者向けの費用対効果の考え方は、AI導入の費用対効果を経営層向けに解説した記事で整理しています。

初回相談に持参すると話が早い情報

  • 対象業務と担当人数
  • 1件あたり・月あたりの作業時間
  • 現在使用しているシステムやツール
  • 利用できるデータの種類と機密区分
  • 3か月後に確認したい指標(処理時間、ミス率、対応件数など)
  • 決裁者と現場責任者が誰か

京都・関西のAIコンサルティング活用事例

課題整理の段階からご相談いただき、構想設計から実装・定着まで一気通貫で支援した事例を紹介します。京都でのAI導入支援全体の取り組みは、京都のAI導入支援ページにまとめています。

一般社団法人:構想設計からDifyでのRAG・AIエージェント内製へ

「何から着手すべきか」の相談から始まり、対象業務の整理と進め方の設計を経て、ノーコードツールDifyでのRAG(自組織の資料を参照して回答するAI)・AIエージェントの内製化まで伴走。研修プログラムを通じて、担当者自身がAIの設定・改善を回せる状態を実現しました。

Dify・RAG内製の事例を見る

関西の事業会社:情報整理の構想からClaude・Notion連携の業務基盤へ

散在する社内情報をどう整理し、どこまでAIに任せるかという上流の設計から入り、ClaudeとNotionを連携させた業務基盤を構築。約3か月の支援で、対象業務の作業時間を月約30時間から約10〜12時間に削減しました(顧客ヒアリングに基づく試算)。

Claude・Notion連携の事例を見る

地域での活動実績

神戸商工会議所主催セミナー:Claude Codeと企業DX

神戸商工会議所主催のセミナーに当社代表が登壇し、開発の前段階でどう課題を整理し、AI活用の構想を組み立てるかを解説しました。

開催レポートを見る

構想段階でつまずきやすいポイントは、中小企業のAI導入の失敗事例をまとめた記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。


AIコンサルティングの費用は何で決まるか

費用は、課題整理のみか、実行計画の策定まで含むか、その後の開発・定着支援まで依頼するかで大きく変わります。見積もり時に確認すべき費用の構成要素を整理しました。

工程 主な成果物 費用を左右する要素
初回ヒアリング・現状整理 課題の棚卸しと方向性の整理 対象部署の数・ヒアリング回数
構想設計・実行計画の策定 ロードマップ・優先順位表 計画の詳細度・関係者の多さ
小規模検証(PoC:本番前に小さく試す工程)の伴走 試作品・効果測定レポート 検証する業務の数・データ整備の有無
本番開発・定着支援 動くシステム・研修・運用マニュアル 開発規模・研修対象人数・支援期間

コンサルティングと開発を同じ会社に依頼すると、打ち合わせの重複や引き継ぎのロスを抑えやすくなります。当社では貴社の課題とゴールをうかがったうえで、個別にお見積もりします。

導入コストを抑える方法として、国や京都府・京都市のIT導入・AI活用に関する補助金・支援制度を活用できる場合があります。ただし、制度ごとに対象事業・対象経費・申請期限が異なり、コンサルティング費用が対象に含まれるとは限りません。交付決定前の契約・発注は対象外となる制度もあるため、必ず申請時点の公募要領を各制度の公式サイトで確認してください。社内で活用を進める体制づくりは、AI内製化の進め方ガイドも参考になります。

費用判断で見落としがちな点

コンサルティング費用の安さだけで選ぶと、ヒアリングが浅くなり、結局は的外れな計画に費用を払うことになりかねません。「その先の開発まで見通した提案か」まで含めて判断することをおすすめします。


よくある質問

Q.コンサル会社と開発会社、どちらに先に相談すべきですか。
A.対象業務や要件がすでに固まっているなら、開発会社に直接相談して問題ありません。要件が未整理の段階では、コンサル型の支援から入ると手戻りを防ぎやすくなります。なお、開発会社にも業務分析から担う会社があるため、名称より「どの工程まで契約に含まれるか」で比較するのが確実です。

Q.コンサル会社に依頼すると、その後の開発も同じ会社に頼む必要がありますか。
A.必須ではありません。ただし、コンサルと開発を別会社に分けると、背景説明のやり直しが発生しやすくなります。上流から実装まで通して対応できる会社を選ぶと、進行がスムーズになります。

Q.相談の時点でAIに詳しい社員がいなくても大丈夫ですか。
A.大丈夫です。「困りごとの方向性」だけ整理できていれば、そこから一緒に課題を掘り下げていきます。専門知識は相談の必須条件ではありません。

Q.相談から方向性が固まるまで、どのくらいかかりますか。
A.対象業務の数と関係部署の多さで変わります。対象業務が1つに絞れている場合は、初回ヒアリングから方向性の整理まで数週間が目安です。複数部署をまたぐ場合は、関係者を交えたすり合わせが必要になるため、計画策定まで1〜2か月かかることもあります。

Q.京都以外の企業でも相談できますか。
A.はい。京都・関西を中心に対応していますが、オンラインでの打ち合わせにも対応しているため、地域を問わずご相談いただけます。

Q.AIコンサルティングでは何を成果物として受け取れますか。
A.一般的には、課題の棚卸し資料、優先順位表、実行計画(ロードマップ)、PoC(小規模検証)の設計書や効果測定レポートなどです。契約前に「どの成果物をいつ受け取れるか」を書面で確認してください。成果物が契約書に明記されていない場合は注意が必要です。

Q.コンサルティング費用に補助金は使えますか。
A.制度によります。単独のAIコンサルティング費用は対象外でも、ITツール導入に付随する設定支援や研修が対象になる制度があります。コンサルティング費用が補助対象に含まれるかどうかは、各制度の公募要領で個別に確認してください。


まとめ|京都でAIコンサル会社を選ぶ前に

京都でAIコンサル会社を選ぶ際のチェックリストです。

  • 実装まで担えるか、または実装会社との連携体制があるか
  • 類似業種・業務規模での支援実績を具体的に語れるか
  • 特定ツールありきでなく、課題から出発した提案をしてくれるか
  • 現場へのヒアリングを重視しているか
  • 情報管理・セキュリティの方針を自ら説明してくれるか
  • 初回相談の時点で次のステップと見通しを示してくれるか

当社は京都市左京区(百万遍)を拠点に、課題整理・構想設計から受託開発・人材研修・業務自動化まで対応しています。京都でのAI活用の全体像は、京都 AI 導入支援のまとめでご確認ください。「何から始めればよいか」の段階からご相談いただけます。

監修

ノーコードソリューションズ 代表取締役 仙入功樹

仙入 功樹 せんにゅう こうき

代表取締役

ノーコードソリューションズ COO 吉村祐樹

吉村 祐樹 よしむら ゆうき

COO

本記事はAI導入支援の実務担当が監修しています。京都の中小企業を中心に、AI導入の相談から開発・研修・運用定着までを支援しています。

京都でのAIコンサルティングは、ノーコードソリューションズにご相談ください

課題整理から開発・定着支援まで、貴社の状況に合わせて個別にご提案します。資料のご確認、無料相談のいずれからでもお気軽にどうぞ。

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