基礎は済んでいる開発チームに、Claude Code研修を2日間【ラプラス・システム様】

TRAINING CASE
「上手い人の端末」で止まっていたAI開発を、
チームで回る仕組みへ|Claude Code 発展研修

株式会社ラプラス・システム様の開発チームに、Claude Codeの発展研修を2日間実施しました。扱ったのは4つ。開発プロセスの見直し、権限設計、CI連携、そして社内展開の計画づくりです。

株式会社ラプラス・システム様 再エネ監視システム・社内システムの自社開発 Claude Code 発展研修 5時間 × 2日間・対面実施 ハンズオン7本/ワーク6本

Claude Codeを使えるメンバーは、開発チームの中にすでにいました。それでも、開発チーム全体で見ると、AIの活用レベルは揃っていませんでした。上手い使い方が個人のチャット履歴と頭の中にあり、危険な操作を止める仕組みも用意されていないままだったからです。ゴールは、個人が持っている使い方をチームの設定とドキュメントに移すこと。座学は最小限にして、ハンズオンとワーク中心の2日間にしました。

Claude Code発展研修の受講風景。受講者が自分のPCでハンズオンに取り組んでいる
ラプラス・システム様の本社オフィスで対面実施。講師がデモで型を見せたあと、受講者が自分のPCで同じ手順をなぞる進め方をとりました。
CASE SUMMARY

課題

実装工程では成果が出ていました。ただし使い方は個人に閉じていて、設計・レビュー・テストは手つかず。危険な操作を止める手立ても「気をつけよう」止まりでした。

内容

5時間 × 2日間、ハンズオン7本・ワーク6本。棚卸しからspec駆動開発、AI向けドキュメント、権限設計、CI連携、レガシー改善、社内展開設計までを扱いました。

成果

CLAUDE.mdの下書き、禁止操作の設定、工程別プロンプト、30日間のアクションプランを作成しました。

1. 背景・導入前の課題

相談をいただいた時点で、Claude Codeそのものは社内で使われていました。導入するかどうかは、もう論点ではありません。すでに使えている人の使い方を、どうチームに配るか。そこからの相談でした。

  • 新しい属人化:「あの人だけプロンプトが上手い」。使い方がチャット履歴に埋もれ、外に出てこない。
  • 工程の偏り:実装では使えている。要件・設計・レビュー・テストは手つかずで、個人が試すところで止まり、チームの手順にはなっていない。
  • 禁止事項が口頭とドキュメントだけ:APIキーや本番接続を触らせない方針はある。書いてあるだけで、止まる仕組みはない。
  • 社内資産が見えない:課題管理ツールの経緯も、内製したスクリプトも、AIから見えない場所にある。人が読んで、チャットに貼り直していた。

この状態を放置すると、ノウハウが個人の履歴と記憶にとどまったまま増えていきます。担当者の休暇や異動で作業が停滞し、新しく入ったメンバーは毎回同じ説明を口頭で受けることになる。機密情報の扱いも利用者の注意力に頼ったままで、誤入力や権限設定の漏れがそのままリスクとして残ります。属人化は、AIを入れても消えません。「誰の使い方が上手いか」という別の形で残ります。

研修の設計方針は「基礎操作は前提。2日間は設計とセキュリティに時間を使う」でした。プロンプトが上手くなることより、チームの誰がやっても同じ手順を踏めるほうを優先しています。

2. 研修概要

株式会社ラプラス・システム様は、京都市伏見区に本社を置き、全国に営業拠点を持つシステム開発会社です。太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの計測・遠隔監視・出力制御・シミュレーションシステムを製品として展開しつつ、社内で使うシステムも自社で開発しています。

受講したのは、各開発チームのリーダーの皆さまです。いずれも製品と社内システムの両方を手がけています。Claude Codeの基本操作は経験済みでしたが、チーム共通の設定やレビュー基準はまだありませんでした。研修で作ったものをリーダーが持ち帰り、それぞれのチームへ展開していく前提で設計しています。

事前ヒアリングで確認したのは、社内サーバーで動くGitホスティングとCIサーバー、課題管理ツール、業務で内製したスクリプトという構成でした。説明は同社のスタックに合わせています。社内の機密コードではなく、研修用に作成したコードでハンズオンを行いました。

対象
株式会社ラプラス・システム様(京都市伏見区)/再生可能エネルギーの計測・遠隔監視・出力制御・シミュレーションシステムの製品開発、および社内システムの開発
内容
Claude Code 発展研修(AI駆動開発プロセス・ガバナンス・CI連携・組織展開)
受講形式
対面(ラプラス・システム様 本社)・少人数制/講師デモ後に各自が実機で操作
研修期間
5時間 × 2日間(ハンズオン7本/ワーク6本)
演習環境
弊社が用意した演習リポジトリを使用
費用
要件に応じて個別見積もり(無料相談あり)

3. カリキュラム(5時間 × 2日間)

1日目に手を動かして下書きを作り、2日目にそれを設定やCIへ載せます。前半は現状把握、後半は実践。まず、導入前の4つの課題が研修でどこまで進むのかを整理します。

導入前の課題と、研修内容・研修終了時の到達点の対応
導入前の課題研修で扱った内容研修終了時の到達点
使い方の属人化CLAUDE.md、工程別プロンプト、Skillsの考え方チームで共通化する指示の下書きを作成
禁止事項が文書だけpermissions、Hooks、コンテナ分離制御方法を演習し、自チームでの採否を判断
工程の偏り要件・仕様・実装計画、レビュー観点、テスト実装の前後を含む一連の型を体験
社内資産が見えないファイル・コマンド・MCPの3段階、CI連携接続方法を分類し、次に上げる先を決定

4つの課題を、2日間では次の流れで扱いました。全12セッションのうち7本がハンズオン、6本がワークで、座学だけで終わる時間はほとんどありません。

Claude Code 発展研修の2日間の流れ
日程扱ったこと狙い
DAY 1
前半
活用状況の棚卸し個人とチームのどちらで、どの工程が空白になっているかを見える化する
DAY 1
中盤
開発プロセスと入口づくりいきなり作らせない型を体験し、毎回読まれる入口ファイル(CLAUDE.md)を用意する
DAY 1
後半
役割分担とガバナンス設計調査やレビューの切り出し方と、危険な操作を仕組みで止める選択肢を持つ
DAY 2
前半
社内システムとの連携社内の資産をAIから見える場所に出す。ファイル・コマンド・MCPの3段階で考える
DAY 2
中盤
自動化と品質保証レビューをCIに載せ、手元でも止める。仕様書のないコードの直し方も扱う
DAY 2
後半
コストと組織展開トークン量の抑え方を押さえ、推進役・KPI・30日の一手まで決める
研修講師がスライドを投影しながらワークの進め方を説明している様子
最終セッションでは、社内展開のアクションプランを各自が記入。推進役の候補、最初に揃える標準、最初のKPI、30日以内に打つ一手を書き出しました。

2日間を通して、質疑応答が活発に行われました。講師への質問だけでなく、受講者どうしのやりとりが起き、そのまま自社の運用の議論に入っていく場面が何度もありました。少人数だったことに加えて、各チームのリーダーが同じ場にいたことで、チームをまたいだ比較の話にも広がっています。

4. 研修の成果

ここに書いたのは、研修終了時点までの成果です。演習リポジトリでの作成物、実務向けの設定案、社内展開の計画まで。実務リポジトリへの反映と業務指標の変化は、同社での運用開始後に測定します。

2日間のゴールは、チームに戻ってから説明できる下書きを作りきることです。すべてを完成させる必要はありません。理解だけで終わるとアクションに落とし込めないため、各セッションの終わりに記入時間を確保しました。

BEFORE

  • 上手い使い方が個人の端末とチャット履歴の中
  • 実装工程だけで活用、設計・レビュー・テストは空白
  • 禁止事項は口頭とドキュメントで「お願い」
  • 社内の経緯やスクリプトを人がコピーして貼る
  • 効果は「なんとなく便利」という体感どまり

AFTER(研修終了時点)

  • 演習リポジトリ上でCLAUDE.mdの下書きを作成
  • 要件・仕様・計画をファイルに残す型を各自が体験
  • 禁止操作を制御する設定案とHooksの実装方法を演習
  • 社内資産を渡す3段階を整理し、次に上げる先を決定
  • PRリードタイム等、報告できる指標の候補を洗い出し

持ち帰った成果物は6点です。活用マップ、CLAUDE.mdの下書き、工程別プロンプトのひな形、ガバナンスチェックリスト、コンテナ導入の判断メモ、社内展開アクションプラン。ハンズオンで作った要件・仕様・実装計画のファイルも渡しました。

いきなり開発チーム全体に展開はしません。30日で検証チームに入口ファイルと禁止設定を入れ、60日でCIに一段足し、90日で他チームへ広げる。段階導入の型に沿って、自社の日付とチーム名を記入いただいています。一斉展開は設定漏れとチーム間の温度差を生むので、まず1チームで運用上の問題を確認してから対象を広げます。

効果測定の指標は2〜3個に絞りました。計測基盤がなくても始められるようにするためです。候補はPRリードタイム、レビュー時間、テスト追加率、バグ検出数。体感で語っていた効果を、経営にも報告できる数字にしていきます。

研修終了後、講師と株式会社ラプラス・システムのご担当者が並んで撮影した集合写真
2日間の日程を終えて。

5. 担当メンバーの声

株式会社ノーコードソリューションズ COO 吉村

今回はすでにClaude Codeを使える方が社内にいらっしゃったので、基礎的な操作ができることは前提にして、権限設計やCI/CDなどを研修後に開発チームでいかに展開できるか、を意識しました。研修のあとにじわじわ効いてくるのは、この地味な部分だと思っています。

吉村 株式会社ノーコードソリューションズ COO

株式会社ノーコードソリューションズ 七瀬

ハンズオンでは、社内で使われているさまざまなツールとClaude Codeとの連携を実際に経験していただくことを重視しました。出てくる質問がどれも具体的で、こちらが用意した想定を超える議論になったのが印象に残っています。

七瀬 株式会社ノーコードソリューションズ

6. よくある質問

Q. 基礎研修を受けていないと、発展研修は難しいですか?
A. 基礎操作ができることを前提に設計しています。導入前・導入直後の場合は、操作の習得から始める基礎研修をおすすめします。事前ヒアリングで習熟度を確認し、どちらから始めるかをご提案します。
Q. 自社のコードを持ち込む必要はありますか?
A. 必要ありません。手を動かす題材は弊社が用意した演習リポジトリを使います。説明や設計の議論は御社のスタックに合わせるため、環境の事前ヒアリングだけお願いしています。
Q. 社内のGitやCIがクラウドサービスではないのですが、対応できますか?
A. 対応できます。今回も社内サーバーで運用されている構成に合わせて実施しました。CIに載せるための設計要件は、製品を問わず共通する4つです。非対話で起動できること、認証を秘密管理から渡せること、作業ディレクトリがあること、出力の受け取り口があること。ただし実装可否と設定方法は、ネットワーク構成・認証方式・実行環境によって変わるため、事前ヒアリングで確認します。
Q. AIに勝手にコードを書き換えられたり、秘密情報を読まれたりしないか不安です。
A. リスクを下げる手段として、ツール単位の許可・確認・拒否を設定ファイルに書き、リポジトリにコミットしてチーム全員へ配る方法を扱います。実行前に止めるHooksや、開発環境をコンテナに閉じる選択肢も判断材料として整理します。ただし設定だけで守り切れるわけではありません。設定漏れ、別経路からの実行、権限の過大付与、外部連携先の管理も関わるため、適用範囲は利用環境とセキュリティ要件を確認したうえで判断します。
Q. 2日間でどこまで終わり、社内では何をすることになりますか?
A. 研修中に終わるのは、演習リポジトリでの操作習得と、自社向けの下書き・設定案・展開計画の作成までです。研修後は、実務リポジトリへの反映、チームでの合意、KPIの計測開始が自社側の作業になります。この線引きを最終セッションで確認したうえで、最初の一手を1つだけ決めていただく設計にしています。
Q. 助成金は使えますか?
A. 本事例では利用していませんが、企業規模や研修内容によっては対象となる制度があります。申請可否の確認から設計までご支援できますので、ご相談ください。
Q. 受講後、社内展開が進まないのではと心配です。
A. 最終セッションで、推進役の候補・最初に揃える標準・最初のKPI・30日以内に打つ一手を書き出していただきます。翌週の定例でこの一手を共有するところまでを最小の一歩として設計しています。

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技術解説

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