検査成績書の読み取りと品質管理 デモの使い方

株式会社ノーコードソリューションズ|デモ解説

検査成績書の読み取りと品質管理 デモの使い方

このデモは、届いた検査成績書をAIが読み取り、品目ごとの規格値と突き合わせて、規格を外れた測定点と読み取りが怪しい測定点だけを人が確かめる仕組みです。合否を出したあと、不適合の処置と工程能力の確認まで通せます。

熱処理や表面処理の現場では、同じ条件でまとめて処理した単位(ロット)ごとに硬さや膜厚を数点ずつ測り、その値を成績書に載せます。届いた成績書は複合機のFAXやPDFで、担当者が表計算に打ち直して規格と見比べています。打ち直しの途中で桁を間違えると、規格外のロットが合格として流れます。このデモは架空のデータで動き、登録もインストールも不要です。

何ができるか

  • 測定値の読み取り:成績書の検査項目と測定点を読み取ります。測定点ごとに確信度が出ます。全角の数字、0 と O、1 と l の混ざりは自動で寄せます
  • 確信度の低い値は読み違えている前提で出す:このデモでは、確信度が80%未満の測定点にわざと読み違いを入れてあります。原本を左に並べているので、見比べて直すか「このままで確認」を押します。実際の運用では確信度が高い値でも読み違いは起こります。全部片づくまで判定は確定できません
  • 規格との照合:品目ごとの下限・上限と突き合わせ、外れた測定点を名指しします。規格の端から10%の幅に入った値は、合格でも要注意として出します
  • 品番が未登録なら止める:規格マスタに無い品番の成績書は、規格が引けないので判定しません。どの品目かを選び直すと規格に当たります
  • 不適合の処置:再処理・特別採用・返却・再測定から選び、理由を書いて残します。理由の無い処置は登録できません。特別採用にしたロットは、規格を満たした合格と区別して記録します
  • 工程能力の確認:確定した成績書の実測値から、品目と検査項目ごとに平均・ばらつき・Cpk(規格の幅に対してばらつきがどれだけ収まっているかを表す数字)を出します。合否だけでは、規格の端に寄り始めた工程が見えません
  • 成績書の発行:合格したロットの成績書をCSVで書き出します。発行の履歴が残るので、同じロットを二度出さずに済みます

デモは何から始めればよいか

  1. 業種・1日のロット数・成績書の届き方を選ぶ。開くと最初に3画面の設定が出ます。ロット数は4件・8件・16件から選べます。届き方はFAX・PDF・紙のスキャンで、FAXと紙は確信度が下がります。あとからヘッダーの「業種を変える」でやり直せます。
  2. 届いた成績書を見る。「要確認」と「品番が未登録」の印が付いたものから手を付けます。
  3. 読み取りと照合を確かめる。左が届いた成績書、右が読み取りと規格の照合です。かすれて見える数字が、AIの確信度が低かったところです。片づけると「判定を確定する」が押せます。
  4. 不適合を処置する。規格を外れたロットは処置と理由を登録します。特別採用は、規格を外れた事実を残したうえで得意先の承認を得て納める処置です。出荷はできますが、一覧と成績書では「特別採用(規格外)」と表示し、規格を満たした合格と分けています。
  5. 工程能力を見て、成績書を発行する。Cpkが1.00を割っている項目は、いま規格内でも余裕がありません。合格したロットは成績書をCSVで書き出します。

測定値を表計算へ手で打ち直して規格と見比べると、成績書1件あたり18分ほどかかります。確信度の低い値だけを人が確かめる形にすると、3分程度です。置いた条件からの試算で、実案件の平均値ではありません。実際の時間は検査項目の数と測定点の数で変わります。

ダッシュボードの数字は何を数えているか

届いた成績書この設定で受け取った数
要確認の測定値確信度が80%未満で、まだ人が見ていない値
品番が未登録規格マスタに無い品番が書かれた成績書
判定待ち確認が済み、あとは判定を確定するだけ
処置待ちの不適合規格を外れ、処置をまだ決めていないロット
人が触らず通る割合未処理のうち、確信度の低い値が無い割合
上の数字はすべて滞留件数です。合格と処置済みの累計は工程の状況の下に別に出しています。

Cpkはどう読めばよいか

Cpk(工程能力指数)は、規格の幅に対して実測値のばらつきがどれだけ収まっているかを表す数字です。このデモでは 1.33 と 1.00 を境に色を変えています。1.00を割ると規格の幅に対して余裕がない状態ですが、それだけで不適合が出ると決まるわけではありません。工程が安定しているか、測定値の散らばり方、測定点の数を見たうえで判断します。どこを基準にするかは製品と得意先の要求で変わります。測定点が少ないほど当てになりませんが、Cpkが下がり始めた項目は、不適合が出る前に条件を見直す材料になります。

ほかのデモとはどう違うのか

デモ一覧にある「FAX注文書のAI読み取り」は、届いた紙が注文書かどうかの仕分けと、品名の表記ゆれを扱います。こちらは読み取った数字を規格に当てて合否を出すところが主題です。読み間違いがそのまま合否の間違いになるので、確信度の低い値を人が通すまで判定を止めています。

よくある質問

Q. 入力したデータは保存されますか。
A. ブラウザの中だけに保存します。サーバーには送られません。規格マスタの「データをリセット」で消せます。
Q. 金額が出てこないのはなぜですか。
A. このデモは読み取りの精度と規格照合を見ていただくためのもので、金額は扱っていません。原価や不適合の損失を含む画面は個別にお見せします。
Q. 手元の成績書を読み込ませられますか。
A. このデモは固定のサンプルで動きます。実際の成績書での読み取りは個別にお試しいただけます。手書きの追記があるもの、測定点の数が毎回変わるものほど、事前に見ておく価値があります。
Q. 確信度が高い値は人が見なくてよいのですか。
A. このデモでは80%を境に、低いものだけ人の確認を必須にしています。境をどこに置くかは、読み間違いが後工程でどれだけ響くかで変わります。全件を人が見る運用にすることもできます。
Q. 規格の書き方が品目ごとに違います。
A. 下限だけ、上限だけ、両方の3通りに対応しています。このデモの規格マスタでは「240 h 以上」のような片側規格も扱っています。区分や等級で判定する項目は、個別に判定の型を作ります。
Q. 既存の品質管理システムに渡せますか。
A. 渡せます。ただしこのデモの列は固定です。実際の導入では、取り込み先の形式に合わせて列と文字コードを調整します。
Q. 自社に合うかどうかは、どこを見れば分かりますか。
A. 画面の見た目より、どこで止まるかを見てください。このデモでは、確信度の低い測定点を確かめないと、判定を確定できません。同じところで手が止まって困っているなら、作りは近いです。業種が違っても、止まる理由が同じなら同じ作りで対応できます。
Q. 入れるとしたら何から始めますか。
A. 組み方は会社ごとに変わるので、最初に決めるのは範囲です。届いている成績書と、品目ごとの規格の決め方を見せていただいて、どこを機械に任せてどこを人が確かめるかを決めるところから始めます。費用と期間は範囲で変わるため、個別にお見積りします。

このデモに登場する会社名・担当者名・数値はすべて架空のものです。実在の企業・人物とは関係ありません。材料記号と処理名は業界共通の呼称で、特定企業のものではありません。お試しの際も、架空または匿名化したデータだけを入力してください。個人情報・機密情報・実際のIDやパスワードは入力しないでください。

自社の帳票やデータでも同じ流れで回せるかどうかは、実物を拝見したうえでお答えします。

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